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案養院 法話の会

案養院

2024年9月30日

黒崎にある天台宗の寺、案養院で法話の会が開かれ、参加者が、富士山に登る過酷な修行を14年間続けている宮元 隆誠さんから、前に進み続けることの大切さを学びました。 玉島や浅口の天台宗の寺が所属する、天台宗岡山教区第4部では、檀家や地域の人達が天台宗の住職などから貴重な法話を聞く、巡回布教を行っています。今年は、柏島の福寿院を皮切りに、26日から巡回布教がはじまり30日の午後1時からは黒崎の案養院で行われ地域住民約30人が訪れました。 今回の巡回布教は、宮崎県にある龍禅院の宮元 隆誠住職が説法師として招かれ、「命がけで生きる」と題して、14年間続けている富士山での修行「冨嶽両界峰入修行」について話しました。 この「冨嶽両界峰入修行」は、静岡県富士市の鈴川海岸を出発し、富士山を登り、山梨県の富士河口湖町の精進湖まで総距離約120キロを4日間かけて歩くという峰入り修行です。 宮元住職が1人で始めたこの修行は、距離も長く、悪天候の中日本最高峰の山を登るなど、過酷な修行となっていますが、今年は18人が修行に臨み、中には外国人の僧侶も参加しています。
宮元さんは、参加者に動画と写真を見せながら昨年の修行では登山の最中に大雨と大雪に見舞われたことや、毎年、足の爪が3本ほどはがれていることなど、この修行の過酷さを伝えました。そして、この修行と人生は似ていることを話し、登山は前に進まなければゴールはしない、人生も過去にとらわれることなく前を見て進んでほしい」と語りました。 訪れた人たちは宮元住職の話に熱心に耳を傾けながら前を見て生きることの大切さを学んでいました。
なお、この巡回布教は、10月1日には本性院、4日には海蔵寺、7日には円乗院で行われます。